My kindle library and highlights

Follow @umihico Star Issue

cover_img

Author:落合陽一

Title:日本再興戦略 (NewsPicks Book)

Date:土曜日 1月 26, 2019, 68 highlights

@95
マイホームという制度」とそのローン(*1) は成長戦略のひとつでした。
—-

@114
欧州型と米国型が合わさって、「欧米」という概念になった
—-

@157
同調によって幸せ感を演出できる社会は非常にうまくデザインされていたといえるでしょう。幸せは演出され、成長は計画されてきたのです。
—-

@159
スマホ(* 22) のように、高集積(* 23) で人間が関与することの難しいものに関しては、その作業工程で人は足並みをそろえる必要がありません。少数の生産性の高いデザインチーム(* 24) と作業機械への親和性があればいい。
—-

@167
高度経済成長の正体とは、「均一な教育(* 25)」「住宅ローン(* 26)」「マスメディアによる消費者購買行動(* 27)」の3点セットだと僕は考えています。
—-

@422
欧米」というものは存在しません。欧州と米国はまったくの別物です。欧州と米国が一緒だと思っている西洋人は誰もいません。「
—-

@433
欧州式の大学は文化的な要素が強く、国家や教授の権限が強い。実際、欧州式の大学では、ひとつの学部や組織に教授は一人しかいません。
—-

@443
日本の刑法(*6) はドイツ式を主に参考にしてつくられていますが、民法(*7) はフランス民法が基盤になっています。
—-

@446
大日本帝国憲法はドイツ憲法を土台としており、日本国憲法は米国式のものになっています。
—-

@466
平等とは、対象があってその下で、権利が一様ということです。何かの権利を一カ所に集めて、それを再分配することによって、全員に同じ権利がある状態を指します。それに対して、公平はフェアだということです。システムの中にエラーがないことや、ズルや不正や優遇をしないということです。
—-

@473
民族的に均質な日本人が以前から持っているものではないかと思います。江戸時代でいうと、代官が片方に寄った裁きをしたら嫌ですし、公正な判断をしてほしいと思うでしょう。その一方で、江戸時代の士農工商という考え方はそもそも権利や地位の平等に反しています。
—-

@484
同じ仕事をしたら、公平にお金を払うということには敏感です。しかし、飲み会では男性が女性より多く払う。これは平等意識が低いからです。
—-

@547
全員が良識ある判断をすると仮定して、一人一票を与えたものの、選挙をしてみたら、全員にとって価値のある判断にはなりませんでした。集団の中で個人はそんなに正しく判断できないのです。
—-

@563
ワークとライフを二分法で分けること自体が文化的に向いていないのです。日本人は仕事と生活が一体化した「ワークアズライフ」のほうが向いています。
—-

@623
今の日本人はメディアの基準に照らし合わせて「とにかく幸せでないといけない」と信じ込むようになってしまいました。何かを求めているけれども、それが足りないという状態は、実は依存症です。別に、自然でいればいいのに、メディアの定義した幸せを探す日々の中で、日本人はいつのまにか「幸せ依存症」になってしまったのです。
—-

@708
今の教育は、「やりがいややりたいことがない」という自己否定意識を持った歪んだ人間を生み出してしまいます。要は、欲しいものをちゃんと選ぶとか、自発的に何か行動するということを練習しないし、それをガマンするように指導するのに、好きなものを見つけることが重要だと言い続けるのは大きな自己矛盾を生み出しうる欠陥
—-

@780
僕らは日本をIT鎖国できなかったせいで、中国のようにアリババ(* 43) やテンセントやバイドゥを生むことができませんでした。2000年代の日本は、IT鎖国をした中国をバカにしていてグレートファイアウォール(* 44) と揶揄していましたが、結果として中国のほうが正しかったのです。
—-

@810
今のインドは江戸時代の日本に一番似ています。士農工商と同じようなカースト制度があって、そのカースト(* 47) が自由経済とうまく折り合いをつけている特殊な事例です。
—-

@995
743年に制定された 墾田 永年 私財 法(* 13) です。それまでは、 三世 一身 の法(* 14) の決まりで、自分で新しく切り開いた土地でも、3世代(孫の世代)までしか所有できなかったのですが、この法によって、永遠に土地を自分のものにできるようになりました。
—-

@1041
日本は国教(* 25) を定義することなく信仰を定義できてしまった特殊な国です。
—-

@1068
インド人によく「カーストってあなたにとって何なの?」と質問するのですが、多くの人が「カーストは幸福のひとつの形」と答えてくれたことがありました。
—-

@1070
カーストがあると職業選択の自由はない反面、ある意味の安定は得られるからです。生まれたときから、どういう層の人々と結婚をするのかがわかっているし、誰と結婚するかも大体わかっている。また、未来において自分の子どもが自分と同じ職業を得ているだろうとわかるからです。それが保証されていることは、実は「自由がなく不幸」ではなく「安心かつ康寧」なのだと聞いて、確かにそうだなと思いました。
—-

@1078
カーストの仕事には、トイレのドアを開ける職業まであります。そういう人に「でも、トイレが自動ドアになったらどうするの?」と聞いたことがあるのですが、「自動ドアを設置する会社に勤める」と言っていました。
—-

@1131
生きるに業と書いて、「なりわい」と読みますが、生業が保証されて、それに打ち込めるだけで、人生のビジョンがほとんど決まります。それは、いつまで経っても自分探しをして、迷い続ける人が多い社会よりもよっぽど幸福ではないでしょうか。
—-

@1154
マスメディアによる価値観の統一やトレンディードラマによる人生のサンプルの流布のせいで、日本人が目指す人生像がとても画一的な凝り固まったものになってしまいました。
—-

@1169
マスメディアは昔の考え方を破壊していきました。たとえば、「結婚式を挙げないと不安」という雰囲気をゼクシィなどのメディアがつくっていきました。米国の結婚式は普通にパーティー会場を借りてやるだけですし、日本の伝統としても、高い金をかけて結婚式を挙げる必要はありません。しかし、マスメディアによって「数百万円もかけて結婚式場で挙式する(* 42)」という概念がつくられていったのです。
—-

@1183
よくディズニーランド(* 45) に行くのが幸せだという人がいますが、僕にはその理由がわかりません。理由を聞くと、「ディズニーが好きだから」という答えが多いのですが、これは信仰に近い考え方なのです。いつのまにか、自分の中に価値観がインストールされていることに気づいていません。日本はそうした話がたくさんあります。まだマスメディアや広告にコントロールされて、自分がそういう行動をしている自覚があればいいのですが、無自覚な人も多い。
—-

@1188
日本人はマスメディアに植え付けられた「普通」という概念にとらわれすぎです。多くの人は、普通こそが天地神明の理だと思っていて、全てのことを「普通」で片づけます。
—-

@1221
大学生が、好きでもないのに、メガバンクなどの金融機関に就職したがる理由のひとつも、お金が重要だと思っているからです。
—-

@1258
今の日本人、昭和の日本人は、イデオロギーなき拝金主義者の群れです。拝金は汚いと思っている一方で確かに、拝金なのです。
—-

@1265
欧州では、アーティストや博士はとても尊敬されています。それは社会に価値を生み出しているからです。アーティストというのは、人類が今まで蓄積してきた美の最大到達点をさらに更新しようとしている人たちです。博士というのは、人類がそれまで蓄積してきた知の領域をほんの少しだけ外に広げる人たちです。だからこそ、社会的価値がとても高いのですが、日本ではそうした認識がありません。
—-

@1298
大学無償化といっても、厳密には無償ではありません。年収レンジが300万円を超えたら、学費分を返済しないといけません。謂わば、転換社債のようなものです。この仕組みを考えた人は頭がいいなとは思います
—-

@1486
電気自動車(* 15) といえば、みなさんはイーロン・マスク(* 16) を思い浮かべるかもしれませんが、100年前エジソンとフォードが試験運用していたのは電気自動車でした。これはフォードの(エジソンに比べて類い 稀 なる)コスト判断によってだと思いますが、実際に販売はされませんでした。当時も時速 40 ㎞、1回の充電で約100㎞走行できました。
—-

@1536
オープンソース(* 32) とパーソナライゼーション(* 33) 技術によって、我々一人ひとりの能力はインターネットという環境知能によって向上し、たとえば一人ひとりが旧来のウェブサービスに匹敵するサービスを運用することや、マスメディアに匹敵するサービスをつくることも可能になっていくはずです。
—-

@1589
ManとWomanの差を考えたとき、その男女差別はManの意味が規定されたときから潜在的に始まったのではないでしょうか。何が標準的か、マスか、マイノリティかと、一方が生じると他方が生じる二項対立(* 52) で考えることから抜け出せなければ、近代を脱することはできないでしょう。
—-

@1628
ロジカルにきちんと話せる人であれば、正確に自動翻訳してもらえるので、何語でも自由にコミュニケーションできる時代に向かっています。
—-

@1644
よく機械翻訳をバカにする人がいますが、それは機械翻訳がバカなのではなく、話しているほうが対応できていないのです。誤訳が多いというのは誤りで、誤訳はそもそも、もとの文の構造が間違っていたり、曖昧な単語や文脈に依存する言葉を多用していたりすることが原因なのです。
—-

@1655
今後は「訳せない」こととは、考えがまとまっておらず、コミュニケーションが取れないことと同義になるのではないでしょうか。
—-

@1696
未来の僕らはきっと、未来のタクシーにかなりの時間乗っているはずです。なぜなら、そのほうが時間を有効に使えるからです。これまではタクシーやハイヤーを使うのはコストがかかるので、全員が使うことはできませんでしたが、自動運転になるとぐっとコストも下がります。いずれは誰でも使える価格になっていきます。その恩恵をもっとも受けるのは高齢者です。体が動きにくくなっても、自動運転があれば自由に移動できるようになるのです。
—-

@1726
テレビが典型ですが、近代、とりわけマスメディアの時代が生んだ工業製品とは、人間が受動でいられるためのものです。その消費において能動する必要がありません。つまりシステムの中で「自分で動かなくてもいい人類を育てる」というのが、近代以降の考え方なのです。
—-

@1893
「デジタルネイチャー」とは何かという定義をお伝えすると、ユビキタスの後、ミックスドリアリティ(現実空間と仮想空間が融合する「複合現実」)を超えて、人、Bot、物質、バーチャルの区別がつかなくなる世界のことです。
—-

@1922
実際に触らないものに関しては、実物とCGの区別がつかなくなるのです。我々が今、生花なのか造花なのかを視覚的にあまり気にしないのと同様に、認知的に無視される世界がやってくるのではないかと考えています。
—-

@1938
近視で目が多少悪くても、それを障害とは考えません。メガネというテクノロジーによって、メガネをかければ、目が悪くても問題がなくなったからです。
—-

@1954
オンラインでない=何かやましい」と言われる時代が来るのではないかと思っています。
—-

@1963
頭ごなしに否定するのではなくて、むしろ「自分のマインドセットが今風ではないのではないか」と疑ったほうがいい。
—-

@2242
プロトピア  WIRED創刊編集長のケビン・ケリーが著書の中で紹介した概念。ほんのわずかであっても、昨日よりも今日よりもよい状態を目指すようなテクノロジー社会を指す
—-

@2377
介護ロボットの導入を促すときは、こんな例を出せばいい。ウォシュレットに自分のお尻を洗ってもらうのと人間に洗ってもらうのとどっちが好きですかと聞くと、普通、大半の人はウォシュレットと答えるはずです。それと同じように、ロボットアームに自分のおむつを替えてもらうのと人間に替えてもらうのとどちらがいいですかと尋ねたら、それはロボットアームとなるはずです。「ああ、ウォシュレットと同じことか」と納得してくれるはずです。
—-

@2407
すべてのものにトークンで価値づけを行って、その価値を信用する人だけで成立するトークンエコノミーが存在することこそが、通貨制度になると思います。
—-

@2415
上場できるのは、会社だけではありません。個人が上場してもいいですし、プロジェクトが上場してもいい。市や県、国だって上場していい。実際に、欧州のエストニアは国自体をICOして話題になりました。
—-

@2441
TSUTAYAのTポイントカードもANAのマイレージも立派なトークンです。日本人ほどポイントカードがたくさん財布に入っている国民は見たことがありません。日本はすでにトークンエコノミー先進国なのです。
—-

@2513
僕が、iPhoneやアンドロイドのスマートフォン経由でNewsPicksのアプリに月額1500円支払っても、その3割は自動的にアップルやグーグルに抜かれます。これは冷静に考えればすごい話です。植民地みたいなものです。
—-

@2537
カリフォルニア州は、GDPでいうと世界6位の規模にあります。イタリア経済より大きいのです。
—-

@2655
ロボットに戦わせるのは人道的ではないと言われるかもしれませんが、自衛のためであれば、倫理的にも許容されると僕は思っています。なぜなら、相手が攻めてきているのに、人間が戦う理由はないからです。
—-

@2699
自分が命を狙われていると思った独裁者がする行動は、保身以外はありません。そんな何をするかわからない独裁者を、アメリカは放っておかないでしょう。独裁者の厄介なところは、無条件降伏をしてくれないことです。歴史を見ると、最後に死ぬまで戦い抜く例のほうが多いのです。
—-

@2724
民主主義の制度は多様です。多数決でもいいですし、全員一致で何か物事を決めるのもいい。多数決なら 90%の人が賛成すればOKですが、 10%の人が反対だったらOKを出さないという民主主義もありえます。
—-

@2771
米国のペイパルという会社からは、ペイパルマフィアと呼ばれるくらい、多くの有名起業家たちが生まれました。
—-

@2840
弁護士は、社会制度を複雑にしたおかげで生き残った職業です。それは公認会計士や税理士も同じです。これらの仕事の給料は高いですが、社会に富も価値も生み出していません。制度を難しくこねくりまわしているだけなので、あまり意味がないのです。
—-

@2871
幼稚園や保育園に行かせる必要は必ずしもありません。なぜなら、小学校までは五感を伸ばすことに力を入れるべきなのですが、幼稚園では、集団行動に特化して協調性を伸ばそうとするからです。
—-

@2935
研究は誰も知らないことを知らないと認められないので、未知のテーマに挑む習慣もつきます。
—-

@2944
新しい知識やアイディアを生むための方法論みたいなものを、大学生にしっかり教えたほうがいいと思います。リサーチメソッドという授業は、アメリカの大学にはだいたいあるのですが、日本にはほとんどありません。これは、ヨーロッパ人がサイエンスをつくるときに獲得した作法です。
—-

@2957
MBAに行って生まれる経営者も基本は商です。そうした経営者はやりたいことがあるわけではなく、機能としての経営者として置かれているケースが多いので、金融屋と変わりありません。
—-

@3045
会社のシステムは、「採用した人材を流出させない」という点は正解なのですが、「イノベーションを起こす」ことには向いていません。本当は、いろんな人材が会社に入ってきたほうが、イノベーションが生まれやすい
—-

@3073
兼業可にするだけでは、優秀な社員ほど社外に流出して、だめな社員ほど会社にしがみつくおそれがあります。それでは、会社が傾きます。兼業解禁はクビを切りやすくすることとセットでないといけません。
—-

@3117
ベンチャーは、どうしてもイケているベンチャー同士で組もうとしますが、ベンチャー同士では仕事はうまくまわりません。僕は、社員の5人に1人は守りの人を入れろといつも言っていますが、それは仕事が超早く進むからです。ベンチャーも攻めの人材ばかりでなく、守りのうまいおじさんを入れたほうがいいのです。
—-

@3214
「自分探し」より「自分ができること」から始める
—-

@3248
は「人類のよさは、モチベーションだ」とよく言っています。リスクを取るほどモチベーションが上がるというのは、機械にはない人間のよさなのです。
—-

@3252
革命というのはモチベーションの塊です。統計の中からはなかなか出てこない結論です。
—-

@3353
「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え続けろ」
—-