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Author:サイモン・シン、青木薫

Title:宇宙創成(上)(新潮文庫)

Date:月曜日 11月 19, 2018, 35 highlights

@14
広大な大聖堂の中に三粒の砂を置けば、大聖堂の砂粒の密度は、宇宙空間の星の密度よりも高いことになる。
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@59
地球上での生活には金がかかるかもしれないが、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる。
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@63
宇宙には一千億以上もの銀河があり、どの銀河にもざっと一千億の恒星が含まれている。
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@159
数学を使って音楽を解釈し、説明できることがひとたびピュタゴラスによって示されると、それに続く科学者たちは、大砲の弾の軌跡からカオス的に変動する天候のパターンまで、あらゆるものを調べるために数を使うようになった。
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@310
テクノロジーは生(と死)をより快適にするために役立つのに対し、科学はひたすら世界を理解しようとする努力だ。科学者を駆り立てているのは、快適さや便利さではなく好奇心なのである。
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@373
アルベルト・アインシュタインは常識というものを厳しく批判し、「十八歳までに身につけた偏見の寄せ集め」だと言った。
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@388
もしも太陽が宇宙の中心なら、なぜ物体は地球に向かって落下するのだろうか?
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@395
もしも地球が太陽のまわりを回りながら 莫大 な距離を移動しているなら、一年のうちには異なる位置から宇宙を見ることになる。位置が変われば、宇宙の見え方も変わり、恒星同士の位置関係も違って見えるはずだ。
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@422
実際、「惑星(planet)」という言葉は、ギリシャ語で「放浪者」を意味する「プラネーテース()」から派生したものなのだ。
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@438
アリストテレスは、円はシンプルで美しく、始まりも終わりもない完全な形であり、天は完全な領域なのだから、天体は円を描いて天空を渡らなければならないと断言した。何人かの天文学者や数学者らがこの問題に取り組み、数世紀をかけて巧妙な解決策を作り上げた。その解決策は、円を組み合わせることによりループ状の惑星軌道を説明するというもので、軌道は完全なる円でなければならないというプラトンとアリストテレスの言葉に沿うものだった。
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@514
神聖視されていたアリストテレスの書物には、女性よりも男性のほうが歯の本数が多いと書いてあった。 牡馬 は 牝馬 よりも歯の数が多いという観察事実を一般化してしまったのだ。
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@517
アリストテレスは最高の論理学者だったかもしれないが、観察や実験という概念はつかみ損なった。
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@580
彼は三十年を費やして『コメンタリオルス』を改訂し、裏付けを充実させて二百ページの手書き原稿にした。長年この研究に取り組みながら、彼はほかの天文学者たちがこの宇宙モデルをどう受け止めるだろうかと考えることにも多大な時間を費やした。というのも、彼のモデルは、当時一般に認められていた学問と根本的に矛盾していたからだ。世間の笑い者になることを恐れ、仕事を発表するのは 諦めようかと思い悩む日々もあった。さらに言えば、神をも恐れぬ科学的思弁とも思われるその仕事を、神学者たちは断固許さないのではないかという 懸念 もあった。
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@603
その男は、天や太陽や月が動いているのではなく、地球が動いていることを証明しようとしているという。それはちょうど馬車や船に乗って動いている人が、自分は静止し、まわりの大地や樹木が歩き回っていると考えるようなものだ。……この愚か者は、天文学をまるごとひっくり返すつもりなのだ」
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@618
コペルニクスの 最期 のようすを次のように伝えている。「彼は何日ものあいだ記憶も気力もなくしていました。彼は 亡くなったまさにその日、最期の瞬間に、完成した本を一目見ただけでした」
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@672
正しい彼のモデルは、根本的に間違っていたライバルのモデルに太刀打ちできなかったのだ。この奇妙な状況が生じたのには二つの理由がある。第一に、コペルニクスのモデルには、惑星軌道がもつべきある決定的な要素が欠けていたことだ。それが欠けているかぎり、受け入れてもらえるだけの精度は決して達成できない。第二に、プトレマイオスのモデルは、周転円、導円、エカント、離心円を駆使して高い精度を達成していたことだ。そんな小細工が許されるのなら、どんな欠陥モデルでもたいていは救いようがある。
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@689
た。「オッカムの剃刀」は、二つの競合する理論があるならば、よりシンプルなもののほうが正しい可能性が高いというものである。
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@1114
死は、科学が進歩する大きな要因のひとつなのだ。なぜなら死は、古くて間違った理論を捨てて、新しい正確な理論を取ることをしぶる保守的な科学者たちを片づけてくれるからだ。彼らが頑固になるのも無理はない。生涯をかけて一つのモデルの上に仕事を積み重ねてきたというのに、新しいモデルのせいでそれを捨てなければならないという恐れが出てきたのだから。
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@1129
あるひとつの問題だけはあからさまに放置されていた。なぜなら科学者たちは、その問題に取り組むことは自分たちの分限を超えているという点で合意していたからだ。実際、合理的な試みの範囲では、その問題には手が届かないというのが大方の見方だった。その問題とは、「宇宙はいかにして創造されたか」という究極の問いであり、これに取り組むような大それた者がいるとは思えなかった。
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@1138
ただひとつ、論議してもよさそうに見えたのは、神は いつ 宇宙を作ったのかという問題だった。
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@1152
歴史の研究を積み重ねた結果、アッシャーはついに、天地創造は紀元前四〇〇四年の十月二十二日土曜日だったと宣言することができた。さらに正確を期すため、アッシャーは創世記の「夕べがあり、朝があった。第一の日である」という一文を根拠として、創造が開始された時刻は同日午後六時だったと発表した。  馬鹿馬鹿しいほど字句通りに聖書を解釈した実例
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@1378
瓶から空気を引き抜いて真空にした。空気が抜かれると、その場にいた人々に鐘の音は聞こえなくなったが、鐘の舌が鐘を打ち鳴らすようすは見ることができた。したがって音は真空を伝われないのは明らかだった。またこの実験では、光は真空を伝われることが示された。なぜなら鐘は見え続け、瓶が暗くなったりはしなかったからだ。しかし、もしも光が真空を伝われるというなら、何もないところを何かが伝わるという奇妙なことになってしまう。
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@1713
特殊相対性理論の効果を考慮に入れないと正しく作動しない。特殊相対性理論の効果が重要になるのは、GPSの衛星が非常に大きな速度で運動しているためと、衛星では高精度の計時装置が使われているためだ。
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@1753
彼は特殊相対性理論のことを、後年成し遂げた仕事の困難さにくらべれば、「子どもの遊びのようなもの」だと言ったことがある。
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@1766
アインシュタインはこの理論を、加速や減速がある場合にも使えるように修正しようとした。そうしてできあがった理論は、特殊相対性理論の大幅な拡張であり、より一般的な状況で使えることから、まもなく「一般相対性理論」の名で知られるようになった。
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@1827
世間の目に私がどう映っているのかは知りませんが、しかし私自身にとってみれば、私は浜辺で遊びながら、なめらかな小石やきれいな貝殻を見つけては喜んでいる子どもにすぎないように思えるのです。目の前には真理の大海が手つかずに広がっているというのに」
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@1836
アリスと時計がボブの前を猛スピードで通り過ぎるとき、ボブから見てアリスの時計はゆっくりと進み、アリスの身体は薄っぺらになるのだった。つまり、時間も、空間の三つの次元(幅、高さ、奥行き)も、それぞれに伸び縮みをするのである。さらに、空間と時間の伸び縮みのしかたは相互に 絡み合っているため、アインシュタインはそれらをひとまとめにして、「時空」という単一の実体を考えるようになった。その後明らかになったように、伸び縮みするこの時空こそが、重力の根元だったのである。
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@1865
アインシュタインの考えによれば、リンゴが地球に向かって落下するのは、地球の質量によって時空にできた深いくぼみにリンゴが転がり落ちて行くからなのだ。
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@2503
アインシュタインは、膨張するビッグバンのシナリオを受け入れる、あるいは少なくとも考えてみる機会を二度与えられた。だが彼は、二度ともそのアイディアを却下した。
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@2507
かつては反体制派の典型だったアインシュタインは、いつのまにか絶対的権威になってしまっていたのである。彼はやがてこの皮肉な立場に気づき、こう嘆いた。「権威を 馬鹿 にした報いで、運命はこの私を権威者にした」
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@3118
星は大きな質量をもつため、重力の作用で 潰れようとするが、星が潰れれば内部の物質が圧縮されて温度が上がり、外向きの圧力が生じる。これら二つの作用が釣り合って、星は安定した状態にあるのだ。
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@3195
ピッカリングは若い男性の一団を「コンピューター」として雇い入れた──もともとコンピューターという言葉は、データを操作したり計算を行ったりする人たちを指していたのである。
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@3562
ハッブルは自分の観測結果を使って、恒星や惑星に含まれる物質を宇宙全体に均一に広げたとすれば、宇宙の平均密度はどれぐらいになるかを計算してみた。結果は、地球千個分の体積にわずか一グラムというものだった。
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@3783
非常に信頼性が高いため、警察はドップラー効果を利用してスピード違反を検挙しているほどなのだ。
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@3914
すべての銀河が距離に比例する速度で天の川銀河から遠ざかっていくなら、過去のある時点で、すべての銀河は天の川銀河に重なっていたはずである(
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