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Author:オルダス・ハクスリー、黒原 敏行

Title:すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

Date:金曜日 1月 18, 2019, 64 highlights

@15
今、従来とはまったく異なる憂慮すべき問題に直面しているのだ。ユートピアが決定的に実現してしまうのをどう避けるかという問題
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@17
新しい時代が始まろうとしているのだろう。知識人や教養ある階層が、ユートピアの実現を避け、より〝完璧〟でない、もっと自由な、非ユートピア的社会に戻る方法を夢想する時代が。
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@72
ボカノフスキー法の処置を受けた受精卵はどんどん分裂し、殖えていく。一個の受精卵が八ないし九六個に分かれ、それぞれが完全な胎児になって、完全な人間になる。前はひとりしか生まれなかったところへ、九六人生まれるのだ。これすなわち進歩なり。
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@142
「社会階級決定係が数字を受精係に知らせる」 「受精係がその数だけ胎児をよこします」
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@186
われわれはついに自然を奴隷的に模倣するだけの世界を脱して、すべてを人間が創りあげていく、じつに興味深い世界に入った
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@197
代替血液の循環速度が遅くなり、前より遅いリズムで肺を通過します。胎児に供給される酸素が減るわけです。胎児を標準以下のものにするには酸素不足にするのが一番なんですね」
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@200
エプシロン階級の胎児には、エプシロン的遺伝形質のみならず、エプシロン的環境も与えなければならん
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@230
幸福な人生を送る秘訣なのだよ──自分がやらなければならないことを好むということが。条件づけの目的はそこにある。逃れられない社会的運命を好きになるよう仕向けることにね」
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@321
自然の景色には重大な欠陥がひとつある、と所長は指摘した。それは 無料 で愉しめる点だ。自然の愛好は工場に需要をもたらさない。そこで、少なくとも下層階級に関しては自然の愛好をやめさせることにしたのだ。
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@340
所長がまとめた。「親とは〝父親〟と〝母親〟のことだ」科学用語ではあるがきわめて猥褻な響きを持つこれらの言葉に、少年たちはどっかーんと衝撃を受けて所長から目をそらした。「
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@411
子供の心はこうした暗示の言葉そのものとなり、暗示の言葉の総体が子供の心となる。子供のうちだけではなく、大人になってからもそうで──一生のあいだこれが続く。判断し、欲求し、決意する心──それがこうした暗示の言葉から成り立っている。その暗示はわれわれが刷りこんだ
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@699
録音された声は将来の供給を支える将来の需要を刺激する文句をささやきはじめた。「〝わたしは飛行機に乗るのが好き、わたしは新しい服が好き、わたしは……〟」
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@744
「少量消費の哲学と倫理は……」
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@745
「少量生産の時代には不可欠なものだった。だが機械と人工肥料の時代には、まぎれもない社会に対する犯罪となった」
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@779
六〇歳になってもわれわれは体力、趣味ともに一七歳のときと変わらない。古き悪しき時代の高齢者はいろいろなことを諦め、引退し、宗教に走り、本を読んだりものを考えたりして時間を過ごしたものだ
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@952
プロパガンダ庁〉所属の部局や感情工科大学
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@1060
「すべての人間は物理化学的に平等である」ヘンリーは格言を引用するように言った。「それにエプシロンでさえ、不可欠な役割を担っているからね」
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@1343
そう、〝今は誰もが幸せだ〟。これは五歳のときから教えはじめる。でもきみはもっとほかのやり方で幸せになりたいと思わないか、レーニナ。たとえば、ほかのみんなと同じじゃない、きみ自身のやり方で」
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@1377
断片的に聴こえてきた。「……衝動を抑えたらどういう効果があるか試してみたい」というバーナードの言葉に、レーニナは心の中のスプリングに触れられたような気がした。 「〝今日愉しめることを明日に延ばすな〟」レーニナは重々しく言った。 「それは一四歳から一六歳半まで週二回、二〇〇回ずつ聴かされる」とバーナードは応じた。常軌を逸した不謹慎な発言はさらに続いた。「僕は情熱とはどういうものか知りたい。強烈な感情を持ちたい」 「〝 個人の想いは社会の重荷〟よ」
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@1442
アルファ階級は感情面で幼児的でなくてもいいような条件づけ教育を受けている。しかし、だからこそなおのこと社会の価値観に適応するよう特別の努力をしなければならない。自分の性向に反してでも幼児的になる義務を負っている。
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@1972
本当にはポペを憎んでいなかったかのように思えた。どれほど憎んでいるかを言い表わせなかったから、結局それほど憎んではいなかったのだ。だが、今ではあの本の言葉を知っている。
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@2237
フォード様の教えに従って勤務外の時間を〝壜の中の赤ん坊〟のごとくふるまう
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@2354
批判という行為によって、自尊感情が強まり、自分をより大きな存在だと感じることができる
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@2456
死への馴らしは壜出し後一八カ月から始める。子供はみんな週に二日、午前中をどこかの終末医療病院で過ごします。そこにはすこぶる愉しい玩具が数多くあるし、人が死んだ日にはチョコレートクリームが出る。子供たちは死というものが当たり前の出来事であることを学ぶんです」
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@2668
彼らは〝至高善〟としての幸福への信念を失い、目標はどこか現在の人間的世界を超えたところにあるという思想を信じてしまうかもしれない。その思想によれば、生命の目的は幸福の維持ではなく、意識のある種の強化と洗練、もしくは知の拡張にある。
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@2853
きみにふさわしい男だと証明するために。そんな男にはなれないけど、まるきりだめな男でもないことだけは示したい。何かをしたいんだ」 「なぜ何かをしなくちゃいけないなんて……」
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@3101
確かに現在は厭わしく、現実はおぞましい──けれども、嫌悪を催すほど切実なものであるからこそ、この現在の現実はすばらしく、意義深く、この上なく大切なの
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@3312
ここでは古いものを必要としていない」 「美しいものであってもですか」 「美しいものはとりわけ必要がない。美は人を惹きつける。われわれはみんなが古いものに惹きつけられるのを望まない。新しいものを好きになってほしい」
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@3329
「われわれの世界は『オセロー』の世界と同じではないからだ。鉄なしで自動車がつくれないように、社会的不安なしに悲劇はつくれないんだ。今の世界は安定している。みんなは幸福だ。欲しいものは手に入る。手に入らないものは欲しがらない。みんなは豊かだ。安全だ。病気にもならない。死を恐がらない。幸せなことに激しい感情も知らなければ老いも知らない。母親や父親という災いとも無縁だ。強い感情の対象となる妻も、子供も、恋人もいない。しっかりと条件づけ教育をされているから、望ましい行動以外の行動は事実上とれないようになっている。何か問題が起きたときにはソーマがある。きみが自由の名のもとに窓から捨ててしまったあの薬がね、ミスター 野蛮人。やれやれ、自由か!」ムスタファ・モンドは笑った。「デルタに自由の意味が理解できると思ったのかね! そして今度は『オセロー』を理解できると期待しているのかね! かわいい坊やだ!」
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@3339
安定性 を得るためには代償を支払わなければならない。幸福か、かつて高度な芸術と呼ばれたものか、どちらかを選ばなければならないんだ。
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@3346
白痴的です。何も言いたいことがないのに書いてるわけで……」 「まさにそのとおり」とムスタファ・モンド。「しかしそのためには非常な創意工夫が必要なんだ。安価な自動車は最小限の鋼鉄でつくる──きみも純粋な感覚以外の何も素材にせずに作品をつくる」
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@3350
現実の幸福は、みじめな状態の過剰補償( 80) に比べればつねに卑小なものだ。また言うまでもなく安定性には不安定性のような派手なところがない。現状への満足には不運との果敢な闘いの持つ壮大さがなく、誘惑との苦闘や、情熱や疑いへの致命的な敗北傷が持つ華麗さがない。幸福とは偉大なものではないんだ」
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@3370
アルファとして壜から出て、アルファとして条件づけされた人間が、今エプシロンのセミ・モーロンがやっている仕事を強制されたら発狂する──発狂するか、ものを壊しはじめるかのどちらかだ。アルファだって完璧な社会性を身につけることができる──ただしアルファにふさわしい仕事が与えられる限りでの話だ。エプシロン的犠牲を払えるのはエプシロンだけ。これは当然のことで、エプシロンはそれを犠牲と考えないからだ。全然抵抗なく受け入れられる仕事だからだ。条件づけ教育がそのためのレールを敷く。エプシロンには選択の余地がない。あらかじめ運命づけられている。壜から出されたあとも壜の中にいるんだ──人を幼稚な精神状態に固着させておく目に見えない壜の中に。もちろん、どんな人間も」
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@3396
すべての下級労働を一日三、四時間にするのは、技術的には簡単なことだ。しかしそれで彼らがより幸せになるのか。ならないね。その実験は一五〇年以上前に行なわれた。アイルランド全土で四時間労働制がとられたんだ。その結果は、社会不安が生じ、ソーマの消費量が大幅に増えただけだった。余分に増えた三時間半の余暇は幸福の源泉とはほど遠く、みんな〝ソーマの休日〟をとらずにいられなくなったんだ。〈
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@3412
安定性を得るための代償のひとつだ。幸福と相容れないのは芸術だけではない。科学もそうなんだ。科学は危険だ。うんと用心をして鎖でつなぎ、口輪をはめておかなければならない」
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@3449
なるほど科学は歴史上最も安定した社会をわれわれに与えた。今の世界に比べるとかつての中国の諸王朝は絶望的なまでに不安定だった。未開の母系制社会ですらわれわれの社会より安定してはいなかった。くり返すが、これは科学のおかげだ。しかしせっかくの科学の恩恵を科学自身が打ち消してしまう事態は許してはならない。だからこそわれわれは科学研究に対して慎重に限界を設けている。
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@3455
当時の人は、科学の研究は何に頓着することもなく無制限に行なっていいと考えていたようだ。知識は至上の善で、真理は最高の価値。ほかのすべてはそれらに従属する二義的なものだった。もちろん当時からすでに考え方は変わりつつあった。フォード様自身が、真理と美から快適と幸福への価値転換に大いに寄与された。大量生産体制がその転換を要請したんだ。万人の幸福が社会の車輪を持続的に回していく。真理や美にそんな力はない。
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@3505
「でも神は変わらないはずだけど」 「人間は変わる」
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@3516
われわれの所有物が自分のものでないのと同様、われわれ自身は自分のものではない。自分で自分をつくったのでない以上、われわれは自分自身に対して最高権威者とはなりえない。われわれは自分自身の主人ではない。神の所有物なのだ。これはわれわれにとって不幸な考え方であろうか。自分は自分のものと考えることこそが幸福と慰安をもたらすのだろうか。若い盛りの人たちはそう考えるかもしれぬ。すべて自分の望みどおりになること、誰にも頼らぬこと、目に見えないもののことは考えなくてもよいこと、たえず誰かに感謝し、祈り、行動の指針を決めてもらう面倒を免れていること──そうしたことをすばらしいと思うかもしれぬ。しかし、誰でも年を重ねるにつれて、人は独立して生きていけるものではないと気づくようになる。独立は不自然な状態であり、一時的にはともかく、最後までそれで無事に過ごせるものではない……〟」
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@3529
死後の世界を恐れるゆえに宗教に助けを求めると一般に言われる。しかしわたしが自分の経験から確信しているのは、そうした恐れや想像とはまったく別個に、宗教的感情は加齢とともに育っていくということである。なぜそうなるかと言うと、激しい情念が鎮まり、想像力や感受性が活発でなくなるにつれて、理性はその働きを妨げられなくなり、かつて自分を吞みこんでいた想像や欲望や気晴らしに曇らされなくなるからだ。
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@3535
われわれは何か持続的なもの、われわれを騙さないもの──すなわち実体を、絶対的かつ永続的な真理を、頼りにしたくなるのである。そう、われわれは必然的に神に向かう。この宗教的感情は純粋なものであり、それを経験する魂にとってたいそう歓ばしいものであるため、われわれが失うものすべてを補って余りあるのである〟」
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@3541
神から独立していられるのは若い盛りの時期だけである。独立したまま最後まで無事に過ごせるものではない〟。哲学者はそう言ったが、今のわれわれは若い盛りの時期を最後まで持続できるんだ。
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@3554
神は機械や医薬品や万人の幸福とは両立しない。選択しなければならないんだ。われわれの文明は機械と医薬品と万人の幸福を選んだ。
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@3561
人があることを信じるのはそれを信じるよう条件づけられているからだ。
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@3595
産業文明は禁欲しないことで初めて可能になるわけでね。健康と懐具合が許すぎりぎりまで欲望充足を追求すべきだ。
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@3598
「純潔を守ると激しい感情が溜まるし、神経衰弱にもなる。激情や神経衰弱は社会を不安定にする。不安定は文明の息の根をとめる。不義の快楽をたっぷり愉しめるのでないと文明の永続は望めないんだよ」
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@3601
文明には高貴なことも英雄的なことも全然必要ないんだ。そんなものが現われるのは政治が機能していない証拠だ。
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@3623
不愉快なものは、それに耐えることを覚えるかわりに、なくしてしまう。〝どちらがりっぱな生き方か、このまま心のうちに暴虐な運命の矢弾をじっと耐えしのぶことか、それとも寄せくる 怒濤 の苦難に敢然と立ちむかい、闘ってそれに終止符をうつことか( 88)……〟。でも、あなたがたはどちらもやらない。耐えしのぶことも闘うこともしない。矢弾をなくしてしまうだけだ。
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@3639
とにかく危険を冒しながら生きることには意味があるんじゃないですか」 「大いに意味があるね」とムスタファ・モンドは答えた。「男も女も、ときどき副腎を刺激してアドレナリンの分泌を促さなければならない」 「えっ?」ジョンは理解できず訊き返す。 「完璧な健康を維持するために必要な条件のひとつだよ。だからわれわれはV・P・S療法を義務づけている」 「V・P・S療法?」 「代替激情 療法。ひと月に一度、全身の組織をアドレナリン漬けにするんだ。恐怖や激怒を生理学的に引き起こす。デズデモーナを殺したり、オセローに殺されたりするときの情動が生じるが、なんら不都合はともなわない」
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@3648
「要するにきみは」とムスタファ・モンドは言った。「不幸になる権利を要求しているわけだ」 「ああ、それでけっこう」ジョンは挑むように言った。「僕は不幸になる権利を要求しているんです」 「もちろん、老いて醜くなり無力になる権利、梅毒や癌になる権利、食べ物がなくて飢える権利、シラミにたかられる権利、明日をも知れぬ絶えざる不安の中で生きる権利、腸チフスになる権利、あらゆる種類の筆舌に尽くしがたい苦痛にさいなまれる権利もだね」
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@3984
人間には自由意志が与えられているが、それはひとつの狂気と別の狂気のどちらかを選ぶ自由意志でしかないという考えが、わたしには面白かった
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@4015
そこでの主流の人生哲学は〝高度功利主義〟とでもいうべきものだ。それは〝最大多数の最大幸福〟よりも〝最終目標〟のほうを優先的に追求する──人生の諸問題においてまず問われ、答えられなければならないのは、〝その考えや行動は、わたしを含む最大多数の人たちが人間の「最終目標」を実現しようとしているときにどのような貢献または妨害をするか〟ということなの
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@4051
科学を手段として、個々人の内面にかかわる究極の、真に革命的な革命を実行する
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@4084
棍棒に銃殺隊、人為的な飢餓、大量の集団的監禁に集団的追放といった手法は、非人間的であるばかりでなく(近ごろはみな非人間性をあまり気に病まないが)、明らかに非効率的だ。科学技術が発達した時代においては、非効率性は聖霊に対する罪である。真に効率的な全体主義国家というのは、強大な権力を持つ政治的ボスの小集団と、それに奉仕する事務方の軍団が、隷属を愛するゆえに強制されなくても働く奴隷の大集団を管理する国家だ。現代の全体主義国家において、大集団に隷属を好むよう仕向ける役目は、プロパガンダを担当する官僚と、新聞社の編集主幹と、学校教師に与えられている。
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@4102
幸福の問題〟とは、言い換えれば、どうやって人々に隷属を愛させるかという問題だ。経済的安定がなければ隷属への愛は生まれようがない。
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@4120
ソーマ、睡眠教育、科学的階級制度については、おそらくあと三、四世代でそれらに相当するものができるのではないか。相手を特定しない性生活に至ってはそう遠い話ではないように思える。すでにアメリカの一部の都市では離婚件数が結婚件数と同じくらいになっている。あと何年かすれば 結婚許可書 は 犬の鑑札 のようになるだろう。犬の鑑札は有効期間が一年で、今の犬を別の犬と取り換えたり、同時に何匹も飼ったりすることを禁じる法律はない。
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@4128
セックスの愉しみは下々の者がみずからの運命である隷属状態とうまく折り合うのを助けてくれる
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@4305
『すばらしい新世界』が発表された時の評価は批判的なものが多く、批判的どころか、公立図書館では禁書にされ、一時、オーストラリア政府にも禁書扱いされたほどだった。
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@4365
欲望や欲求をすぐに満足させなければ、そこから感情や自意識が生じる恐れがあるために、モンドは「遅延」の排除に全力をあげているのだ。
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@4371
じつは新世界では女性の果たす役割はないのである。女性が排除されているのは、「生産」や「創造」が排除されていることと同一線上にある。父性的な科学技術の世界で、男性原理が絶対的支配を可能とする世界を達成したのである。
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@4416
ソーマのような薬物による人間の意識の管理も、精神医学の分野で抗鬱剤を代表とする薬物投与による治療とその危険性、場合によっては薬物に頼りすぎる医師たちの姿勢も問題になっている現在、荒唐無稽な妄想ではなくなっている。
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@4443
この大地が球形で、重力なるもののお陰で人間が表面にへばりついていて、しかもその巨大な球体が宇宙空間に浮かんでいて、自ら回転しながら、さらに太陽の周りを回っているなどという現象を当然のことのように受けとめて生きているが、冷静に考えたら、これほどの超常現象はないのではないか。こうして今、ここで生きていることそのものが「神秘」である。しかし、それが「現実」でもある。
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@4448
我々の認識の性質は言語体系によって左右される」
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@4654
この世界は男尊女卑的であるだけでなく人種差別的でもあるが、こちらのほうはわかりやすい。下層階級だけに有色人種の特徴が示されるし、上層階級の描写で〝血色がいい〟というのは血が鮮やかに透けて見える白人の皮膚を表わす表現だ。〝長頭型〟と〝短頭型〟という人類学上の分類が人種差別の歴史を持っているのも周知のとおりである。
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